【既報関連】サル痘の感染は依然として止まらず、全国の患者は8521人に増えた。また、10日はリオ州保健局、12日には聖州保健局が各1人の死者発生と発表し、全国の死者は6人となったと11~12日付現地サイトが報じた。
サル痘患者は7日現在で8340人、疑似症患者は4586人とされていたが、11日朝現在の患者は8461人、疑似症患者は4736人に増えた。米州保健機関の統計によると、12日現在の伯国の患者は60人増えて8521人、死者は5人となっている。米州保健機関の統計での死者は、10日にリオ州保健局が発表した死者までの数字だ。
リオ州3人目の死者はサンジョアン・デ・マリチ市在住の31歳男性で、9月16日から州立サンセバスチアン感染症研究所に入院していた。州保健局によると、患者は基礎疾患があり、免疫力も落ちていたという。10日現在の同州の患者は1150人、確認中の患者は122人、疑似症患者は338人だ。
他方、12日現在の米州保健機関の集計から漏れている死者は、サンパウロ市北部在住で8月1日からエミリオ・リバス感染症研究所に入院していた26歳の男性だ。男性は複数の基礎的疾患があり、重症化したため、重症者への緊急使用が認められた薬を使った治療を受けていたが、助からなかった。サンパウロ州保健局は12日朝、同州初の死者が出た事と同時点で感染確認済みの患者は3861人である事、ここ数週間の新規感染者は減少傾向にある事を明らかにした。
世界保健機関(WHO)が、ブラジルの新規感染者は減少傾向にあるが「ガードを下げるのはまだ早い」と警告していた事は、9月21日付のブラジル国内メディアも報じていた。
12日現在の米州保健機関の集計では、ブラジルの8521人は米国の2万6834人に次ぐ2位で、3位ペルーの2768人以下を大きく引き離している。死者は5人で米国の2人を超えて米州一だ。また、9~12日は3人増え、現在の死者は6人となっている。
保健省や各州保健局は感染予防策として、患者との密な接触や患者が使用した衣類や食器、日用品などの共用を避け、手指の消毒や洗浄、マスク着用など守る事を求めている。