独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)サンパウロ事務所は、各国スタートアップ(新興企業)のブラジル進出を促進する国際共同プロジェクト「Scale Up in Brazil 2022」に参加し、日本企業の進出支援に取り組んでいる。同プロジェクトには、日本から6社、イスラエルから10社、シンガポールから4社が参加。参加企業はブラジル政府支援の下、ブラジル内の企業、投資家、政府機関などとビジネス交流の機会を得ることが出来る。今月17、24日には、参加企業のためのビジネス交流会が実施される予定だ。
同プロジェクトは、諸外国からブラジルへの進出を促進するため、ブラジル・プライベート・エクイティ・アンド・ベンチャー・キャピタル協会(ABVCAP)、ブラジル輸出投資振興局(Apex-Brasil)、イスラエル経済産業省所属「イスラエル・トレード・アンド・インベストメント」社が、2019年に立ち上げた。今回で3回目の実施。JETROは今回からプロジェクトパートナー団体として参加を始めた。
今回は日本、イスラエル、シンガポールのスタートアップを対象に参加募集が行われ、全107社から応募があった。選出された新興企業は、23年9月2日までのプロジェクト期間内に行われるビジネス交流会などに参加でき、23年2月には、リオ・デ・ジャネイロ市やクリチバ市で各企業事業の試験実施などを行う。
今回選ばれた日本のスタートアップは、アグリテック(農業技術)分野から「Ac-Planta」社と「Sagri」社、リモートセンシング(遠隔測定)分野から「Axelspace」社、フィンテック(金融技術)分野から「Credit Engine」社、スポーツテック(運動技術)分野から「dreamstock」社、メドテック(医療技術)分野から「Melody Internationa」社の6社。
プログラムの詳細は、同プロジェクトサイト(https://www.scaleupinbrazil.com/)から確認できる。