「良いブラジルのために投票する日系ブラジル人の公開書簡」サイト(https://www.comunidadenipobrasileira.com.br/)が先週末に公開され、賛同署名数は、2日足らずで1560人を数え、3日目の18日午前には2千人を超えた。
同書簡の呼びかけ人は、大統領選挙でルーラ候補を支持する日系の大学教員や政治家、自営業者ら635人。代表的な人物としては映画監督の山崎千津薫氏、サンパウロ総合大学教授の平野セイジ氏と鈴木妙氏、小野ジャミール元サンパウロ州アンドラジーナ市長など。
公開書簡では、「左右のイデオロギーの違いを超えて、ブラジル国内外の630人以上の大学教授、芸術家、医療専門家、建築家、そして国外に住む建築家、都市計画家、ジャーナリスト、政治家、実業家などさまざまな職業に就いている日系ブラジル人が『日系ブラジル人公開書簡』の共同呼びかけ人になりました。日系人だけでなく、すべてのブラジル人に呼びかけています。ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ(PT)候補を選ぶために政治的、社会的、宗教的な差異がない未来を構築するための方法として、民主主義を後退の危険から守りましょう」と呼びかけている。
賛同署名は同サイトから行うことが出来る。
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先の第1次投票では、日本での在外投票でボルソナロ票が多かったことが、ブラジル社会で大きく報道された。それを受けて、知識人や自営業者を中心とした左派日系人が忸怩たる気持ちになり、「日系人はボルソナロ支持者ばかりではない」ことを証明するために、このような左派寄りの署名活動が始まったようだ。ブラジルが二分されれば、その一部である日系社会も二分されるのは、ある意味、当然かもしれない。