街角ちょっと見=『ベルサイユのばら』50周年祝す=ブラジルロリータ文化の原典

 ブラジル漫画家協会(Abrademi)は15日から23日まで、サンパウロ市リベルダーデ区のブラジル日本文化福祉協会ビル7階(R. São Joaquim, 381)にて、「ベルサイユのばら50周年展示会」を行っている。
 『ベルサイユのばら』は池田理代子氏によるフランス・ブルボン朝後期からフランス革命でのアントワネット処刑までを描いたラブロマンス漫画。1972年から少女週刊誌にて連載された。
 ブラジルでも同年に日系本屋にて輸入販売が開始され、2018年にブラジル出版社がポルトガル語版を出版した。
 同作品で描かれる18世紀末ヨーロッパ風の洋服は日本のゴシックロリータファッション文化の基盤となった。ブラジルでもゴシックロリータファッション文化は浸透し、『ベルサイユのばら』は「原典」として尊ばれ、記念式典が行われることとなった。
 展示会場には『ベルサイユのばら』の掲載の歴史紹介展示や、同作を愛好する「2015年ミス・ロリータ」のナターリア・ナイザさんのアクセサリーなどが展示されている。
 15日と19日には「ベルサイユのばらが日本と世界に与えた影響」をテーマに講演が行われた。22、23日午後2時から午後5時にはアニメ上映会が行われる。23日午後4時からはロリータファッションショーが行われる。

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