ブラジリア日本語普及会(矢田正江理事長)は9日、首都ブラジリアの同校講堂にて「第3回汎ブラジリア日本語スピーチコンテスト」を開催した。同大会はコロナ禍による中止期間を経て3年ぶりの開催となった。
式典挨拶に立った矢田理事長は「コロナ禍により、2020年から全ての行事が中止となっていましたが、ようやくスピーチコンテストも行えるようになり、授業も対面形式で再開しました。出場者の皆さんにとってスピーチコンテストは一つの目標であり、今日はその成果を示す日です。落ち着いてしっかり話してください」と語り、コンテスト開催に協力したFEANBRA(ブラジル中西部日伯協会連合会)に感謝を述べた。
コンテストには13人が出場し、内容、表現力、音声表現力、聴衆意識度の4つの評価項目で順位を競った。
コンテスト1位には、「心に響く三味線の音」をテーマにスピーチしたジョン・マルセロ・ナシメント・ファリアさん(ブラジリア大学)が輝いた。2位は坪井エリキ元広さん(アルカージ日本語学校)、3位はタイス・ペンニャ・シルバ・セルケイラさん(ブラジリア日本語モデル校)。審査員特別賞はエドアルド・コスタ・デ・オリベイラさん(アライアンス日本語学校)に贈られた。
審査員らは「どの発表者も非常にレベルが高く、準備と練習を積んできたことを感じた。審査員の質問に対して、上手く応えられていない部分もあったが、発音がきれいで聞き取りやすかった」と感想を述べた。
同大会は例年、成人の部とジュニアの部に分けて開催していたが、コロナ禍による授業のオンライン化でジュニアの部の出場者に対する十分な指導が出来なかったため、ジュニアの部の開催は中止となった。