26日、ブラジル音楽界を代表する男性歌手ミルトン・ナシメントが80歳を迎え、各メディアが大きな記事を組んでいる。ブラジル音楽界で世界的な巨匠扱いされるのは彼と同世代のカエターノ・ヴェローゾだが、近年はミルトンもかなりのものだ。最近は1970〜80年代の洗練された都会的なポップ音楽が「シティ・ポップ」と称され、国際的に再評価を受けているが、1972年に発表したアルバム「クルーベ・ダ・エスキーナ」をはじめ、全盛期の彼の作品は名盤と称され、日本でも高い人気を得ている。そんな彼は現在引退ツアー中。来月13日の地元ベロ・オリゾンテの公演が最後となる。
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民主社会党(PSDB)のサンパウロ州支部は25日、大統領選の決選投票でルーラ氏を支持することを表明した。同党のロドリゴ・ガルシア・サンパウロ州知事は自身の知事再選が叶わなかった一次投票直後にボルソナロ氏支持を表明したが、これが党内で強い反発を招いていた。同党はガルシア氏の前任のジョアン・ドリア氏とも対立が起き、先週にはドリア氏が離党するなど、ゴタゴタが続いている。選挙後には収まるか。
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30日の決選投票の日は市内のバスは通常運行の予定だったサンパウロ市も、24日に全国のほとんどの他の州都同様に無料バスの運行を決定した。これで今回の選挙で、貧困層の意図が反映されないという懸念はかなり減りそう。残る心配といえば当日の天気くらいか。バスの運営が可能な天候であってほしい。