サンタカタリーナ州のテーマパーク「ベト・カレーロ・ワールド」がボルソナロ大統領(自由党・PL)の支持者に対して割引を行った上、ルーラ氏(労働者党・PT)の支持者には選挙に行かないことを割引条件とすると発表し、強い批判を浴びた。26、27日付現地紙、サイトが報じている。
ボルソナロ氏支持者への割引は以前から行われており、「(ブラジル国旗の)緑と黄色の服を着てきた人には31日まで25%の割引」という内容のプロモーションをかけていた。
これに対して苦言を呈した人がいたのか、26日にSNSで、緑と黄色のプロモーションに文句を言っていた人たちにも割引を行うとした上で、「(PTのイメージカラーである)赤い服を着てきた人は30日の1日中大サービス。ただし、入場は8時前、退場は17時以降」と呼びかけた。その時間は決選投票の投票時間であり、換言すれば「投票に行くな」ということだ。
この広告には掲載直後から批判が殺到。選挙高裁に対しても17時間で150件を超える苦情が寄せられた。PTも選挙高裁に対して訴えを起こしている。
ベト・カレーロ・ワールドは国内有数のテーマパークで、6月に発表された旅行サイト「トリップアドバイザー」の調査では世界3位のテーマパークに選ばれている。同調査では、訪問者自身による評価によって順位が争われる。