ブラジル日本都道府県人会連合会(県連、市川利雄会長)は9月29日、「9月度定例会議」をオンライン会議アプリ「Zoom」上で開催した。来年開催の「第24回県連日本祭り」の実行委員長に高良律正副会長(沖縄県人会会長)を選任し、テーマが「もったいない」に決定したことなどが報告された。就任挨拶に立った高良実行委員長は「県人会の皆さんの期待に応えられるように努力します」と述べた。
日本祭り実行委員長の選任は、谷口ジョゼ前実行委員長の退任意向を受けて行われ、副実行委員長として日本祭り運営に携わってきた高良氏の経験を見込んで市川会長が同氏の実行委員長就任を提案し、承認された。
日本祭りテーマ「もったいない」は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」などにみられる、近年の社会機運を反映して決定された。
日本祭りについて市川会長は「私たちには日本祭りの質を維持する義務があります」と述べ、今後の日本祭り継続には県人会会員高齢化による活動低下問題へ取り組むことが重要と強調した。
県人会会員の高齢化に対する施策として、第23回日本祭りでは、若者の参加を促進するための企画「FJTAON」が実施された。同企画では若手デジタルインフルエンサーを日本祭りに招待し、日系社会の課題について若者らが議論する場を日本祭り会場内に設置。同区画には1万8000人が来場したという。
会議では7月度会計、県連事業報告書作成進捗、日本語スピーチコンテストの様子、市川会長と長屋充良副会長の訪日予定報告も行われた。
7月度会計は、8821・39レアルの黒字。「第23回県連日本祭り」は31万365・10レの黒字だった。
県連事業報告書については、コロナ禍中は県人会の活動が停止していたため、20~22年分の活動をまとめて報告書にすることが報告された。
ブラジル日本語センターで9月25日に行われた日本語スピーチコンテストの参加者の大半が非日系人であり、県人青年に対して日本語学習を促すことの必要性が議論された。
市川会長と長屋副会長は13日から29日の訪日中、筑波大学、農林水産省(MAFF)、日本政府観光局(GNTO)、国際協力機構(JICA)、日伯議員連盟などを訪れる。