南米被爆者健診医師団(松村誠団長)が10月30日~11月3日の5日間にわたって来伯し、被爆者健診をサンパウロ市リベルダーデ区の日伯友好病院医療診断センター(Rua Fagundes, 121)とビラ・マリアナ区のサンタクルス日本病院(Rua Santa Cruz, 398)で行う。同医師団による被爆者健診はこれまで2年に1回実施されていたが、コロナ禍により、ここ数年は停止されていた。
今回、広島県医師会会長の松村氏を団長に、行政関係者を含めた総勢10人の団員が来伯。11月1日午前8時半から(日伯友好病院医療診断センター)と、翌2日午前9時から(サンタクルス日本病院)の2日間、日本からの医師団と伯国側医師の協力により、被爆者の事前精密検査の結果をもとに診察が行われる。
また、放射線被曝者医療国際協力推進協議会(HICARE)による被爆者医療研修会が、10月31日午後2時からサンタクルス日本病院講堂と、11月1日午後2時からパルケ・ノボ・ムンド区の日伯友好病院「山本恵一講堂」(Rua Pistoia, 100)で開かれる。
研修会では、松村団長が「被爆者は今~被爆77年~」、HICARE会長で広島大学副学長の神谷研二氏が「放射線事故の医療対応と広島の国際的役割」、広島県健康福祉局長の木下栄作氏が「在外被爆者への援護施策」をテーマにそれぞれ講演を行う。講演は日本語で行われ、ポ語通訳が付く。参加無料。
問い合わせは、援協本部(電話11・3274・6500)、サンタクルス日本病院(電話11・5080・2000)まで。