ルーラ氏当選でトラックスト=ボルソナロ派運転手ら主導で

サンタカタリーナ州グアラミリンの封鎖地点で運転手と交渉を行う連邦道路警察官(Polícia Rodoviária Federal/Divulgação)
サンタカタリーナ州グアラミリンの封鎖地点で運転手と交渉を行う連邦道路警察官(Polícia Rodoviária Federal/Divulgação)

 10月30日夜、大統領選でルーラ氏当選と報じられた事を不服とするボルソナロ派の運転手達が国道封鎖などを始め、10月31日午後3時15分現在では少なくとも19の連邦自治体で、抗議行動が行われていると10月31日付現地サイトが報じた。
 10月31日朝の時点での高速道封鎖は大半が全面封鎖だったが、一部の道路では、救急車や一般の人が使う乗用車などは通行が許可されたという。
 また、封鎖された高速道の大半は国道だったが、一部の州道も封鎖されたという。高速道の封鎖は、ボルソナロ氏の支持者が多い南部や中西部から始まったとされているが、10月31日午後3時過ぎの時点では南部と南東部、連邦直轄区を含む中西部、北部(アマゾナス、アクレ、パラー、ロライマ、ロンドニア、トカンチンス)、北東部(マラニョン、バイア)まで広がっている。
 ストの大半は高速道の全面または部分封鎖だが、一部の高速道では乗用車の窓ガラスを割るなどの暴力行為も起きている。ただし、暴力行為が発生した原因などについては明らかにされておらず、警察が捜査を始めたかも定かではない。
 連邦道路警察は、10月30日以降、各道の通行正常化に努めているとの声明を出しており、10月31日午前中には総弁護庁(AGU)を通して裁判所に訴える意向も表明。それと同時にトラック運転手達との交渉も始めているが、封鎖解除のための具体的な方策は採られていない。
 また、このストのため、ヅットラ街道を介して運行されている聖市/リオ市間の高速バスなどは、10月31日朝から運行を停止している。

 

 

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