那覇市在住の翁長みどりさんが率いる沖縄サンバBBBは、県内唯一のサンバ学校だ。翁長さんは90年代から2000年代前半にかけて15年ほどもサンパウロに在住して本場のサンバ学校で打楽器を習い、プロの演奏家として活動してきた。
沖縄に戻ってすぐ、20年ほど前から那覇市サンバ学校を開き、月2回の練習を重ねてきた。現在のメンバーは43人で、ダンサーも6人いる。第5回大会から前夜祭パレードに参加をはじめ、今では欠かせない存在になった。
純粋なサンバだけでなくサンバ・バトゥッキ、ブロッコ・アフロなどもレパートリーに持つ。当日はアクアレーラ・ド・ブラジルのサンバ版等を演奏し、会場を盛り上げた。
翁長さんの周りでは、今回は南米からまとまったツアーが来ないと聞き、がっかりした人が多かったという。「ブラジルはパレードの花形じゃなきゃいけない。そんな少人数なら自分も参加しないと言ってくる人がいたけど、私たちも演奏して盛り上げるから一緒に出ようと誘ったという人もいました。やっぱりブラジルは賑やかにやらないと」と同チームの活動意義を強調した。
島袋栄喜元ブラジル沖縄県人会長は「我々の方の人数が少なくて寂しくなるかと思ったけど、みどりさんのバンドのおかげでとてもパレードが盛り上がった。本当にありがたい」と感謝しきりだった。