聖市地下鉄サンジュダス駅から徒歩7分のミナス料理店「A La Carte Mineira」を訪れた。同店オーナー、ジョエル・デ・オリベイラさん(60)はミナス州生まれ。62年に兄と友人の3人で2006年に聖市に出てレストラン業を始めた。現在はミナス料理店を3店舗経営し、サンジュダス店は2店舗目にあたる。
ジョエルさんは「うちの料理はミナスの味そのもの。店に来たミナス州出身者は親の味を思い出すと必ず言うよ」と話す。
人気料理は、フェイジョアーダやピッカーニャ、レイトン・プルルッカ、メシーダ・ミネイラなどの定番料理だが、ジョエルさんのお勧めは「フィレミニョンステーキ・マデイラソース」(42レアル)だ。
フィレミニョンは柔らかく、香ばしく焼き上げられている。マデイラソースは、ワインと牛肉、香味野菜の風味が柔らかく香り、プチプチとした食感のグリーンペッパーが弾けた時には、スパイシーな味わいが口内に広がり、食欲がさらに刺激される。ミナス特有のニンニクが利いた白米と厚めのホクホクなポテトフライも美味しく、気づけば完食していた。
ミナス州の名産といえばカシャッサ。同店にも30種類以上が並ぶ。ジョエルさんのお気に入りは「Germana Cachaça」。辛口だが、ほんのり甘い味わいだ。
店内には日本語で「いらっしゃいませ」と掘られたプレートや、邦字新聞が飾られている。「日本人やその子孫がたくさん来てくれるんだ。これらはそれに対する敬意だよ」と日本人へ対する気持ちを表した。皆さんもぜひ一度ミナスの味を試してはいかがだろうか。
店舗情報
A La Carte Mineira
営業日:火曜日11時から15時、水曜日~金曜日11時~16時、土曜日~日曜日11時から17時、月曜日:定休日
住所:Rua Berto Conde, 85 – São Judas, São Paulo – SP, 04304-030
電話:(11)5071・9644