大統領所属政党「大統領選結果を受け入れる」=次期政権での野党を宣言

ヴァルデマール党首(Twitter)
ヴァルデマール党首(Twitter)

 ボルソナロ大統領の所属する自由党(PL)は8日、次期ルーラ政権期では野党となることを会見で正式に明らかにした。その際、大統領選に関する結果を受け入れることも併せて宣言した。8日付現地サイトが報じている。
 会見では、ヴァルデマール・コスタ党首のほか、ビア・キシス、カルロス・ジョルディ両下院議員、サンタカタリーナ州次期知事のジョルジーニョ・メロ氏といったボルソナロ派で知られる政治家たちが席についた。
 ヴァルデマール党首は会見で、ルーラ政権に対して野党の立場をとると発言。「この件に関してボルソナロ氏本人とも話したが、公のため、国のために戦って行こうということになった」と語った。
 同党は今回の連邦議員選挙で99人の下議を当選させ、下院最大勢力となっている。以前にはルーラ政権と連立し、北東部でルーラ氏を支持したこともある。
 またヴァルデマール党首は、大統領選の結果に関しては疑問を挟まないことも明言した。大統領選後も結果に不満を持つボルソナロ氏の支持者たちが全国の幹線道路の封鎖や軍の関連施設の前で軍事介入を呼びかける抗議運動などを続けているが、PLがその立場を取らないことが改めて強調された。
 ヴァルデマール党首は大統領退任後のボルソナロ氏に関し、給与の支払いや弁護士の手配などをすでに約束している。これは、公職がなくなることで逮捕を恐れるボルソナロ氏がPLに求めた約束とも言われている。ヴァルデマール党首はボルソナロ氏に対して「党の名誉党首になってくれれば」と希望を口にした。
 ヴァルデマール党首はさらに、来年2月の下院議長選に関し、アルトゥール・リラ下院議長の再選を支持。一部報道では副議長にPLの下議を据えたい希望があると報じられている。
 また、上院議長選に関しては、前農相のテレーザ・クリスチーナ氏(進歩党・PP)を支持する可能性について問われ、「素晴らしい人物だが、PLから候補を立てたい」と話している。

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