中東のカタールでサッカーのW杯が20日から開催される。通算6度目の優勝を狙うブラジル代表(セレソン)は24日のセルビア戦からの出場となる。18日付現地紙などが報じている。
通常は6月に開催されるW杯だが、今回は砂漠気候で猛暑が予想される中東での開催ということもあり、北半球では晩秋にあたる11月の開催となった。
また、今大会ではスタジアム内での酒類の販売が禁止され、物議を醸している。禁止される理由は、カタールで最も信者が多い宗教であるイスラム教が飲酒を禁止しているためだ。だが、世界中から多くの人が訪れる上、猛暑の中で飲酒もできない状況に抗議の声があがっている。
開会式はブラジリア時間(以下同)の20日12時から行われる。ブラジルではグローボ局やスポーツ局のスポルTV、アプリのグローボプレイなどで見ることが可能だ。ただ、この開会式もカタールが「労働者移民や同性愛者に対する差別行為を行っている」として、世界的歌手のロッド・スチュワートやシャキーラ、デュア・リパなどにパフォーマンスを断られるなど、波乱の要素が強い。
セレソンはこの大会で、2002年の日韓大会以来の20年ぶり6度目の優勝を狙っている。投資会社XPインヴェスチメントスの出した優勝予測では、セレソンが63%で優勝候補の筆頭になっており、アルゼンチン(61%)、スペイン(59%)、オランダ(56・7%)、ベルギー(51・2%)がそれに続いている。
グループリーグG組のセレソンは24日の対セルビア戦(16時)から出場。28日に対スイス戦(13時)、12月2日は対カメルーン戦(16時)となっている。
W杯では、セレソンの試合のある日は銀行その他の営業時間が短縮されたり、休日扱いになったりするケースが多いが、いずれの場合も基本的には職場の判断となる。
セレソンのメンバーは19日にイタリアのトリノからカタール入り。現時点では代表選手26人に関する故障などの情報は伝えられていない。