17日、米国ラスベガスで中南米音楽最大の音楽賞「ラテン・グラミー」の授賞式が行われた。期待されたブラジル勢は、最大賞の「最優秀レコード賞」でアニッタの「エンボルベール」が受賞を逃したため、今回もブラジルに特化した部門の受賞のみにとどまったが、最優秀MPB賞を受賞したリニケルが同音楽賞史上初のトランス女性の受賞として話題を呼んだ。また、9日に急死したガル・コスタや名誉賞を受賞したヒタ・リーと、ブラジル音楽史に残る女性歌手2人に対し、オマージュが捧げられた。最多受賞者は来年のロラパルーザの目玉出演者でもあるスペインの女性歌手ロザリアで、4部門で受賞した。
◎
今年の場合は日曜日に当たるので実感が湧かないが、20日は黒人の意識高揚の日だ。この日は任意休日で、サンパウロ市などは11月を意識高揚月間としてキャンペーンを行っており、イベントなども開催されている。また、連邦議会では、各地域で扱いが異なっていた20日を全国的な祝日にしようとする法案審議も行われている。結果がどうなるかも気になるところだ。
◎
20日からはいよいよサッカーW杯が開幕する。通常は6〜7月だから、11月にW杯というのはどうしても不自然に感じるが、いざはじまってしまえば関係はなさそう。カタールは時差が5時間なので、中継を見やすい時間に試合が行われるから、観戦も楽だ。ブラジル優勝の喜びでクリスマスを迎えたいが、どうなるか。