サンタクルス日本病院(HJSC)が、佐藤マリオ理事長が任期半ばで辞任し、西国幸四郎第1副理事長が理事長に昇格することを発表した。同人事に伴い、辻マルセロ氏も院長を退任。後任には山野ジュリオ正一医師が就く。あわせて田中アウレア・クリスチーヌ弁護士が事務長に就任した。
佐藤氏は2021年3月に理事長に就任。今回の辞任について本紙姉妹紙『NipponJa』に「辞任理由は10月から自分の仕事のプロジェクトに個人的な時間を全て使う必要がでてきたためです」(17日付)と答えている。
新理事長になった西国氏は同紙の取材に「当院の直面している課題を克服するため、サービスの革新、健康ビジネスの強化、患者さんへのケア向上に懸命に取り組んでいきます」とのコメントを寄せた。
新体制発足に際して同病院が発表した広報文書全文は次の通り。
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新たな展望
この度、サンタクルス日本病院が新たな執行体制をスタートさせたことをお知らせいたします。
西国幸四郎医師が理事長に昇格し、山室エルベルト副理事長、ウィルソン・ヴィガ、渡辺サンドラ、パオロ・マルセロ・レ各理事が一丸となって理事長を支えます。
新たな執行役員としては田中アウレア・クリスチーヌ弁護士が事務長に、山野ジュリオ正一医師が医長に就任しました。
評議員会は石川レナット議長、二宮正人副議長、ノルベルト・レグラツイエ書記理事を始めとして全員これまでどおり職務を継続します。
新体制における役員は前任者各位の労を多とするとともに、懸案の課題解決に対応するため、皆さまの変わらぬご支援をお願いする次第です。
西国理事長をはじめとする執行役員は評議員会の全面的な協力の下で、サンタクルス日本病院を新たなステップに移行させるために努力して参ります。
新体制は発足にあたり、病院が現在様々な課題に直面していることを認識し、日々変わりゆく現状において、今後の投資も含めた戦略的な計画を実行する所存です。これらの課題に対して医療サービスやプロセスの改革及び適切化を進め、新たな局面に向けて、病院の信頼性の向上、医療における様々な関連性の事業を強化していく所存です。これらの努力のすべては、患者様への特化された医療サービスを積極的に行うためであり、それに向けて関係者一丸となって取り組むことをお約束いたします。