マット・グロッソ州=大統領派抗議者2人を逮捕=トラック燃やし殺人未遂で

 マット・グロッソ州北部で21日、封鎖した国道を通り抜けようとしたトラックに火をつけたとして、ボルソナロ大統領支持派の抗議運動者2人が逮捕された。21、22日付現地紙、サイトが報じている。
 事件が起こったのはマット・グロッソ州の州都クイアバから503キロ離れたシノップの国道163号線においてだった。
 ネット上に出回っている映像によると、放火事件が起きたのは2カ所で、トウモロコシを積んだトラック2台とタンクローリー車1台に火がつけられた。この事件での死者の報告はない。
 実行犯として逮捕されたのは、殺人の前科があるダニーロ・ジョゼ・リベイロ・ダ・ソウザ容疑者(27)と農業生産者のオライール・コレイア容疑者(41)の二人だ。警察は既に、2人が持っていた380Acpピストル1丁、銃弾36個、現金9900レアル、ナイフや山刀、9ガロン相当のガソリンなどを押収した。
 両容疑者には銃の不法所持のほか、殺人未遂罪も適用されることになるという。目撃者が録画した映像記録には、オライール容疑者が国道封鎖に参加している人たちのために募金を募る姿も映し出されている。
 大統領選後、ボルソナロ大統領落選に納得できない支持者らが全国の幹線道路を封鎖するなどの抗議活動が長期化している。これまでも封鎖解除にあたっていた警官への暴行例などは起きていたが、放火・殺人未遂という暴力化した例が出たことが注目されている。
 二人には高速道管理会社職員を誘拐し、制服などを奪った嫌疑もかけられている。

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