【23日の市況】財政リスクで注目される連邦議会の動きを受けイボベスパ指数は0.18%下落、ドルは実質的に安定

 水曜日(23日)、微妙な下げではあるが、先物金利の再上昇に圧迫され、イボベスパ指数は3日連続の下落となった。ブラジル株式市場は再び、米国中央銀行の金融政策の最後の会議の議事録を反映したウォール街のインデックスから離れた動きをした。
 ブラジル中央銀行の Roberto Campos Neto 総裁は本日、金融当局が「財政不安」の重さに反応する可能性があることを示唆した。市場はこれを、先物のイールドカーブが来年15%を超える金利を予想し、Selicが再び上昇する可能性があるというシグナルと解釈したようだ。今日のセッションでは、さらに40ベーシスポイント上昇した銘柄もあった。
 ブラジル中銀のネット総裁は、インフレをコントロールするために必要である限り、Selicを高く維持する考えがあることをほのめかしていると市場では見られている。
 次期政権移行チームは、来年の赤字をGDPの2%近くに維持することを連日主張しており、2000億レアルの規模で歳出上限から重要な費用を取り除くことを提案している。
 この規模の財政赤字から新政権がスタートすれば、ただでさえ高いインフレにさらにガソリンを投じることになり、今後4年間の財政の行方がどうなるのか、不確実性が増すことになると市場では見られている。
 高金利が長期間維持すれば、それだけ株式市場に打撃を与えてしまうため、Ibovespaは上昇する力を見出せず、水曜日(23)の営業で108,841ポイント、0.18%下落して引けた。
 CVC(CVCB3)、シエロ(CIEL3)、アメダス(AMER3)が本日の最安値を記録した。一方、レデドール(RDOR3)、マルフリグ(MRFG3)、スラメリカ(SULA11)は最大の高値を更新した。
 Ibovespaは、ブルーチップ(最優良銘柄)のヴァーレ(VALE3)とペトロブラス(PETR3;PETR4)がプラスで終えることができたので、悪くはなかった。
 また、ボラティリティが強い一日となったドルは、終値で0.10%下落し、買いが5.373レアル、売りが5.374レアルとなった。米国中央銀行公開市場委員会(FOMC)議事録の公表後、通貨は強さを失った。
 この文書によると、米国の中央銀行による強力な金融引き締めの意味合いをめぐって議論が広がる中、FRB理事の大多数が、利上げペースの鈍化が間もなく適切と判断していることが明らかになった。
 ウォール街の株式市場は、議事録公開後、一時的に上昇を加速させたが、プラス効果は限定的であった。ダウ平均は0.28%上昇の34,195ポイント、S&P500は0.60%上昇の4,027ポイント、ナスダックは0.99%上昇の11,285ポイントで終了した。

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