食事中狙う大胆手口にご注意を!=賑わう店内にカバン窃盗犯出没

窃盗犯が立ち上がり際、隣席女性のカバンを肩に掛け、持ち去る瞬間を捉えた防犯カメラ映像

 コロナ禍終息に伴い、観光地リベルダーデにも往時の賑わいが戻ってきた。そんな中、同地で居酒屋「一茶」を営む原口マルガリーダさんが「食事中のお客様の荷物を狙う窃盗犯が出没しています。皆さんご注意ください」との呼びかけを行っている。
 居酒屋「一茶」は、サンパウロ市リベルダーデ区バロン・デ・イグアッペ街にある人気店。その店内で今年5月27日19時30分頃、食事中の客を狙った窃盗事件が発生したという。
 事件発生当時、店内は満席の賑わいを見せていた。カウンター席に座った被害女性は、右隣の知人男性との会話に興じていた。被害女性の左隣にいた窃盗犯(30代女)は、その場に店員を呼んで自身の会計を済ませ、店員が立ち去ると、おもむろに立ち上がり、被害女性が椅子に掛けていたカバンを自然な素振りで自身の肩に掛け、持ち去った。
 原口さんは「防犯カメラの映像をみると、犯人は悪びれもせず、堂々とカバンを盗んでいます。明らかに盗み慣れていて、常習犯だと思います。コロナ禍が一段落して、やっと街に賑わいが戻ってきたのに、本当に腹立たしく、お客様へも申し訳なさでいっぱいです」と語る。
 同店では事件以降、カバンを繋げられる盗難防止用チェーンを椅子に装着し、防犯対策を行うようにした。原口さんは、他店でも同様の犯行が行われる可能性は高いとし、利用者らへ防犯対策への協力を呼び掛けた。

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