コンソラソン駅連絡トンネルを増設=パウリスタ駅からの混雑解消へ

 サンパウロ州政府は29日、サンパウロ市地下鉄2号線コンソラソン駅と4号線パウリスタ駅の間に新たな連結トンネルと、ベラ・シントラ街への出口を造る工事の開始を許可したと発表した。29日付現地サイトが報じている。
 金融と商業の中心地パウリスタ大通りにあり、市内有数の利用者数を誇っていたコンソラソン駅は、2011年の4号線開通時にすぐ近くにできたパウリスタ駅と地下で連結させることによって利用者が飛躍的に増加。連絡トンネルはできたものの、ラッシュ時の混雑がかねてから問題視されていた。
 29日にロドリゴ・ガルシア知事が語ったところによると、州は6350万レアルをかけて新トンネルを建設するという。この資金の内、6千万レアルがトンネル建設、250万レアルは新通路の建設に当てられる。トンネルの建設には36カ月、新通路建設には3カ月を要するという。
 州交通局によると、この新トンネルは1時間に1万8千人までの通行が可能だという。従来のトンネルではコンソラソン駅側とパウリスタ駅側の両方の人の行き来が同時に行われていたが、新しいトンネルはコンソラソン駅からパウリスタ駅専用となる予定で、2駅間の人の流れをひとつずつに分けることが可能になるという。

最新記事