・五月サンパウロでコレラが流行して、日本料理店に大打撃を与えた。
・九月三日 日本では戦後最大級の台風十三号が宮崎県をおそい、一千二百億円の被害を与えた。
・十月七日 宮崎で第十回世界ベテランズ陸上大会が開かれ、ブラジルから高齢者十人が招待され、その中の柳沢さん（八十一才）が大会に出場、また、美佐子の友達でイビウーナ在住の白旗涼子さん（五十才）が二つのメダルを取った。
・十一月初め、二年八ヶ月の年数をかけて、新築中であった三階建て五〇〇㎡の家がほぼ完成。
県人会関係や友人達を招いて新築祝いを行った。十一月十日に移転を行った。
・十一月十四日 三女ルシー絵理子と後藤慶君の結婚の儀をちょうど、来伯中の山岡宗喜天理教此晑分教会長の司祭で我が家にてとり行われた。
後藤慶君は名古屋生まれ、日本大学農科卒で、熊本に本社のある、南九州コカコーラボトラーズ社の派遣社員である。慶君の家族は名古屋に母、千容子と兄、洋が住んでいて、父君は一九八〇年代に死亡している。
・十一月十五日 長男悟と前田テレーザみずえの結納の儀が、天理教山岡宗喜司祭、黒木政助・さよ子夫妻の仲人でイビウーナの前田政行氏の農場でとり行われた。
前田テレーザみずえの父、前田政行ととめ子は共に宮崎県高原町出身、政行は前宮崎県人会長、子息は博文、ゆう子、じゅん子、こうじ、みずえ。
一九九四年(平成六年)
慧（五十九才)美佐子（五十五才）
るり子（三十三才）悟（三十二才）
恵美（三十才）絵理子（二十八才）
・二月 ブラジルからの日本就労者が十七万人を超える。
・三月 日伯両政府はセラード農業開発事業に調印、八万㌶、事業費百四十九億円。
・三月十四日～二十日まで私共のサンターナ車で南伯旅行。入佐裕之研修生を引率して、末次文明さんに運転を頼んで、私と美佐子の四人で四〇〇〇㌔の旅を楽しんだ。
・三月 南伯産組（スール・ブラジル産組中央会）が任意解散を決定した。
・四月 私共の農場の花の年間出荷量は菊花六万束で二十万ドルの売り上げ。
・五月 自動車F-1レースのアイルトン・セナ選手激突死。
