土砂崩れ事故、豪雨続き救出作業が難航=被害21台、犠牲者不明

国道376号線の現場(Twitter)
国道376号線の現場(Twitter)

 【既報関連】サンタカタリーナ州境に近いパラナ州グアラトゥーバの国道376号線で11月28日に起きた土砂崩れ事故は、続く豪雨のため救出作業が進まず、さらなる崩落発生の懸念も出ている。南部諸州や北東部のバイア州でも豪雨被害が出ている。11月29~30日付現地紙、サイトが報じている。
 南部諸州での雨は11月26日から続いており、国道376号線では2度の土砂崩れが起きた。2度目の土砂崩れは規模が大きく、同街道669・5キロ地点は200メートルほどが土砂で覆われている。また、土砂に襲われて埋まったり、同街道から落とされたりした車は少なくとも乗用車15台、トラック6台と見られている。
 救出作業は28日の内からパラナ州、サンタカタリーナ州の両州の救助隊100人以上によって行なわれている。だが、雨が降り止まないため、救出作業は難航。遺体発見は11月30日12時の時点でもまだ2人にとどまっている。また、崩れた土砂の重さで現場付近の路面が崩落する可能性もでている。
 捜索チームは行方不明者の情報を電話(41)3361―7242で募っているが、30日12時までに関連情報が19件届いている。捜索チームでは行方不明者の総数は約30人と推定している。
 また亡くなった2人のうち、1人はトラック運転手の60歳男性だったという。
 国道376号線での土砂崩れは669・5キロ地点のみではなく、他に10カ所ほどでも確認されている。
 また、水害被害の報告は同州以外でもが相次いでいる。サンタカタリーナ州ではフロリアノーポリス都市圏など州東部6地域が自然災害警告レベルで最悪の「赤」に指定され、懸念を強めている。
 また、北東部のバイア州でも5市が危険地域に指定され、3500人ほどが避難所などに身を寄せている。

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