角野さんは2週間弱の滞在中、ほぼ毎日歯の治療に通った。ブラジルの歯科治療レベルは世界的に見ても高く、滞在中はサンパウロ市の日系歯科「桜田クリニック」に通院した。同クリニックでは治療する歯を3Dスキャンし、歯への被せ物を3Dプリンターで作成する先端治療を行っているという。「日本語対応もしてくれるし、今まで気になっていた虫歯が一気に治療出来ました」と満足気に語った。
サンパウロ市リベルダーデ区でラーメン店を営む新藤路彦さんと店への訪問をきっかけに意気投合し、サンパウロ市観光名所のセー地区やメルカドン、ガレリア・ド・ロック(galeria do rock)などを案内してもらった。「爆音をならしながら街中で人々が踊っている光景は、アメリカにはないもので、驚きました。新藤さんは観光マップには載ってないハイチ難民が多く住む地区も案内してくれ、ハイチ料理も体験することが出来ました」と感謝を語った。
ブラジルの食文化については「屋台のエスペチーニョ(串焼き肉)や、バールのパルメジアーナなどこちらで食べた料理はどれも美味しかったです。メルカドンのモルタデッラサンドはちょっと塩辛すぎたけど…」と話す。
また、「アメリカに比べて食べ物の値段は安いと感じました。中でも牛肉は安くて美味しいので、滞在中2回も牛肉カレーを作ってしまいました。お腹を壊すこともなかったし、もし長く暮らすことになっても食に関してはまったく困らない国だなと思います」とブラジルの食文化に良い印象をもったようだ。(続く、淀貴彦記者)