「サッカーの王様」ことペレの大腸癌が転移した上、一時は化学療法を病院側が諦めたとの報道も行われた。本人は化学療法の継続を主張している。3〜5日付現地紙、サイトが報じている。
ペレは先月29日からサンパウロ市アルベルト・アインシュタイン病院に入院している。癌の告知そのものは昨年9月に行われ、今年2月にも同病院に入院していた。化学療法はそのときから行われていた。
先月からの入院は呼吸器系の炎症の治療と検査のためだったが、ここで腸、肺、肝臓への転移が確認された。
「病院側は化学療法が効かないため、緩和療法に切り替えた」との報道が3日に行われた。この報道は転移の情報以上に世界のサッカーファンを驚かせ、カタールのW杯会場やサッカー選手、ファンなどからは国に関係なく、ペレへの激励の声が届けられている。
3日には呼吸器系の炎症の治療効果は出ていることも報じられており、ペレは同日、自身のインスタグラムで化学療法中断を否定。「ブラジル代表の応援も引き続き行っている」と語った後は、「私は強い」と言い切り、病気と闘うことを誓った。