サッカーW杯、セレソン得点ダンスに批判=「敬意を欠く」「踊り過ぎ」

 サッカーのブラジル代表(セレソン)が得点をあげるたびに行うダンスに対し、元有名サッカー選手が「対戦相手に失礼」と発言し、国際的に物議を醸した。5、6日付現地紙、サイトが報じている。
 批判を行ったのはアイルランド代表やマンチェスター・ユナイテッドで活躍したロイ・キーン(51)で、自身がコメンテーターを務めるイギリスのテレビ番組でブラジル対韓国戦の解説をした際に、「ブラジルが得点の度に踊るのは対戦相手に対する礼節を欠く」と発言した。
 セレソンでは以前から、ネイマール、パケタ、ヴィニシウス・ジュニオルらが得点を決める度に集まって踊るパフォーマンスが恒例化している。5日の試合では、リシャルリソンのあだ名である鳩の動きを模した「ポンボ・ダンス」をチッチ監督も含むセレソン全員で踊っていた。
 だが、このキーンの発言はブラジルのみならず国際的にも、「南米やアフリカなどの文化を理解しない白人至上主義的な言動だ」として批判が相次いだ。
 セレソンからもラフィーニャが「問題なのはあなたが踊りを嫌いなことだ」とキーン氏を批判。パケタも「踊りはゴールを決めた歓喜の表現であり、対戦相手の侮辱などではない」と反論し、今後も踊りを続けていく姿勢を強調した。
 6日朝のCBNラジオでブラジル人サッカー解説者は「相手がどう感じるかの問題でもある。相手が挑発的と感じたり、バカにされたと感じるなら、批判する声が上がるのは仕方ない部分もある」とコメントした。

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