「ルーラの式典に銃愛好家を」=テロ煽った大統領派抗議運動企業家を逮捕

 連邦警察は6日、ブラジリアの陸軍本部前で抗議運動を行っていたマット・グロッソ州の企業家ミルトン・バルジン容疑者を逮捕した。同容疑者はルーラ次期大統領のディプロマ(認証)授与式を阻止すべく、ブラジリアでの抗議活動に参加するよう、銃愛好家(CACs)らを煽っていた。6、7日付現地紙、サイトが報じている。
 バルジン容疑者の逮捕は、反民主主義的な抗議行動の組織化と財的支援に関する捜査の報告官で、選挙高裁長官を兼ねるアレッシャンドレ・デ・モラエス最高裁判事の命令で行われた。
 逮捕の理由となったのは、バルジン容疑者が11月26日に拡散した動画の内容だ。同容疑者はここで、12月19日に行われる予定だったディプロマ授与式に関し、「果たして起こるかな」などと発言。
 同容疑者はアグロビジネスの関係者や企業家に、大統領選後の抗議活動の主体ともなっているトラック運転手たちに休暇を与え、ブラジリアに行くように命じることを求めると共に、「銃収集家、スポーツ射撃家、狩猟家」を意味するCACに対しても「全国で90万人いる君たちも是非参加してくれ」「この戦いに負けたら、19日には何が起きると思う? 銃を返すことになるんだぞ」「これから先、どうやって土地や家族を守るんだ?」と呼びかけるなど、テロ行為扇動ととれる言動も行っていた。
 ディプロマの授与式は既に、12日に前倒しされている。

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