角野さんは昨年12月から「バックカントリースノーボード」への挑戦を始めた。バックカントリースノーボードは手つかずの雄大な雪山を颯爽と滑り降りる競技者の姿を評価する「魅せるスノーボード競技」だ。
「バックカントリーは本当に難しいです。日によって雪の積もり方は違いますし、雪崩にも気を付けないといけません。一歩間違えれば大怪我に繋がるので、毎日神経をすり減らしながら滑っています」
「これまでやってきたコース競技では、大会で使用されるコースに合わせて練習が出来ました。当日になってコースが変わることなんてことはありませんし、敷設される人工雪も柔らかいままなんてこともないです。バックカントリーに比べたらよっぽど楽です。今振り返ると、競技大会で好成績を出せたからといって舞い上がっていた自分が少し恥ずかしいですね」
「バックカントリーは、自分は皆にどんな技を見せたいかという自己表現性が重要で、そこが本当に楽しいです。コース競技ももちろん続けますが、皆があっと驚くような、そして自分が思い描く滑りができるよう、バックカントリーを頑張っていきたいです」と意気込みを語った。
最後に「今回ブラジルで色々な人と縁を持つことが出来、かけがえのない経験をさせてもらいました。スノーボードの競技シーズンが終わったら、またブラジルに来ます!2週間の滞在では足りなかったので、次回はもう少し長くいようかな。とにかく本当にブラジルに来てよかった!」と笑顔で語った。(終わり、淀貴彦記者)