サッカーW杯、セレソンがクロアチアに敗退=PKの末に6度目制覇ならず

準々決勝より(Lucas Fiugueiredo/CBF)
準々決勝より(Lucas Fiugueiredo/CBF)

 9日、サッカーW杯の準々決勝第1試合で、ブラジル代表(セレソン)はクロアチアと対戦。前後半1―1で延長戦に突入するも決着つかず、PK戦で2―4で敗れた。9日付現地サイトが報じている。
 前半はブラジル、クロアチアとも、ボール保有率が50%ずつという互角の展開だった。クロアチアは司令塔モドリッチを中心に、ユラノビッチ、パシャリッチらが右サイドから積極的にドリブルで上がり、得点にこそ結びつかなかったものの、ゴールを脅かす場面が見られた。
 一方、セレソンはネイマールやヴィニシウス・ジュニオルらがブロゾビッチ、ロブレンをはじめとした堅い守備を崩そうとするが、なかなか崩せず、攻めあぐねた。
 後半、リズムをつかんだセレソンは積極的な攻撃を仕掛け、46分にネイマール、54分にリシャルリソン、64分と76分にパケタがゴールを脅かしたが、いずれも守護神リバコビッチの好捕にあい、ゴールを割ることができなかった。セレソンは後半だけで10本のシュートを放ち、そのうち5本がゴール枠内に入っていたが、点に結びつかず、試合は延長戦に突入した。
 延長戦の前半終了間際にはネイマールがドリブルとパケタへのパスの折り返しでゴール前に突入。キーパー、リバコビッチをかわしてゴールを決めた。
 逃げきりたかったセレソンだが、延長後半12分、クロアチアのカウンターにあい、オルシッチのクロスを中央で受けたペトコビッチが豪快にシュートを決め、同点に。試合はこのまま、1―1でPK戦にもつれこんだ。
 PKでは、先行のクロアチアが危なげなくゴールを決めていく中、セレソンは1人目のロドリゴが右に飛んだリバコビッチの好捕にあい、4人目のマルキーニョスが左のゴールポストにあててしまい万事休す。PK戦2―4で敗れた。
 セレソンは今大会、豊富な戦力で20年ぶり6度目のW杯制覇を狙ったが、かなわなかった。

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