裏千家、千宗旦の忌日偲ぶ=許状引次式で55人に許状授与

 茶道裏千家ブラジルセンター(林宗一代表)は11月27日、千利休の孫、千宗旦の忌日を偲ぶ茶会「宗旦忌」をサンパウロ市リベルダーデ区のブラジル日本文化福祉協会ビル3階裏千家教場「伯栄庵」にて行った。サンパウロ市在住者を中心にパラナ州やサンタカタリーナ州などからも参加者があり、約70人が集った。家元から生徒へ許状を授ける「許状引次式」も行われ、林代表から55人に許状が授与された。
 開会挨拶に立った教授会のリカルド・ゴンサルベス・エステーベス氏は「裏千家で重要な宗旦忌にお集りいただきありがとうございます。去年よりも多くの参加者にお集り頂き、素敵な時間が過せると思います。みなでおいしいお茶を飲みましょう」と述べた。
 千宗旦へ茶をささげる供茶は、武田勇造(茶名・宗勇)氏とクレシオ・オリベイラ(茶名・宗和)氏が行った。
 許状引次式では、上野マルセロ氏へ茶名・宗勇の授与も行われた。
 薄茶席では薄茶と主菓子を嗜み、点心席では重箱の和食弁当とお吸い物が用意され、参加者一同舌鼓を打った。花月では、5人一組となって茶を点て合い、濃茶席では感染症対策のため、回し飲みはせず、それぞれの椀でお茶を嗜んだ。

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