【既報関連】9日のサッカーW杯準々決勝第1試合でブラジル代表(セレソン)がクロアチアに敗れたことは国内で大きな波紋を投げかけ、多くの人が敗因を探っている。9、10日付現地紙、サイトが報じている。
クロアチアは前回大会準優勝の強豪チームだが、今回のセレソンは優勝候補筆頭と謳われていただけに、ブラジルではセレソンを責める声が目立っている。
サッカー番組でコメンテーターを務めるネット氏は、PK戦で名手の呼び声高いネイマールが蹴る前に敗戦が決まったことに激怒。チッチ監督を激しく罵った。ネイマールは5番手で蹴る予定だったが、1番手のロドリゴが止められた上、4番手のマルキーニョスが外して敗れてしまった。
実況アナウンサーのガルヴォン・ブエノは、延長後半の残りわずか3〜4分でリードを守り切れなかったことを批判した。これに関しては、延長後半に守備固めに入ったボランチのフレッジが方々で批判されている。同点にされた直後、ネイマールも「もう残り時間もないのにどうして攻撃参加で上がってきたんだ?」とフレッジに不満を語るシーンがテレビに映されていた。
セレソンは2018年もフェルナンジーニョ、2010年もフェリペ・メロと、ボランチの守備の不手際で敗れている。
また、有名インフルエンサーのフェリペ・ネット氏のように、この日の主審を務めたマイケル・オリヴァー氏が後半3分にウクライナのディフェンダー、ユラノビッチがペナルティ・エリアで手にボールを当てたように見えた時にセレソンにPKを与えなかったことを問題視する人も多かった。
さらに、カメルーン戦では21本のシュートを放って無得点、クロアチア戦でも同数のシュートで1点と、猛攻を仕掛けながらも得点に結びつかないという状況で、チッチ監督に戦術を変える柔軟性がなかったことを敗因に挙げる意見も多く見られた。
チッチ監督はこの試合終了後に辞意を表明している。