チッチ監督の辞任を受け、サッカー・ブラジル代表の後任監督が注目されているが、その選出をめぐり、「外国人の可能性もある」とするブラジル・サッカー連盟(CBF)の意向に対し、過去の名選手たちなどが難色を示している。13日付現紙、サイトなどが報じている。
チッチ監督は9日のW杯のクロアチア戦で敗戦した直後に辞任を発表した。CBFのエジナルド・ロドリゲス会長はその翌日、後任監督に関して、「外国人監督の可能性は捨てていない」と発言したが、これが大きな注目を浴びた。それは、これまでセレソン監督はブラジル人だとされてきていたためだ。
そこで、マンチェスター・シティのペップ・グアルディオーラ氏やレアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ氏といった世界的な名匠の名も期待された。特にアンチェロッティ氏は、ヴィニシウス・ジュニオルをはじめ、現在のセレソンに教え子も多いため、実現を期待する声も少なくない。
だが、実際に本命視されているのは次の二人といわれている。一人は現在のフルミネンセの監督のフェルナンド・ジニズ氏。もう一人がパルメイラスを率いるアベル・フェレイラ氏だ。特にポルトガル人のフェレイラ氏は、パルメイラスを国内屈指の強豪にした実績、欧州サッカーの現場をよく知る人物として評価が高い。
ブラジルのクラブではフラメンゴが2019年にジョルジェ・ジェズス監督で南米一となって以来、ポルトガル人監督が好成績をあげる傾向が続いている。ジェズス氏の名も後任監督の候補としてあげられている。
だが、過去の名選手らがブラジル人監督にこだわっている。カフーはジニズ氏とロジェリオ・セニ氏(サンパウロ)の2人の名を挙げている。また、リヴァウドはジニズ氏、セニ氏に加え、クッカ氏、レナト・ガウショ氏、ドリヴァル・ジュニオル氏の名を挙げ、外国人監督を「ブラジル国民に失礼だ」としている。
CBFによると、新監督発表は1月になるとのことだ。