サッカーのW杯の準決勝第1戦が13日に行われ、アルゼンチンが準々決勝でブラジル代表を破ったクロアチアに3―0で快勝。2大会ぶりの決勝進出を決めた。13、14日付現地紙、サイトが報じている。
アルゼンチンは前回18年大会のグループリーグでクロアチアと対戦し、0―3で惨敗していたが、この日はクロアチアが得意とするカウンター攻撃に引っかからないよう、積極的に攻撃せず、逆にクロアチアに攻撃させるという試合展開を作った。
すると前半34分、カウンターからペナルティ・エリアに攻め込んだフリアン・アルヴァレスが相手キーパー、リバコビッチと交錯。これでアルゼンチンに与えられたPKをエースのメッシが決め、アルゼンチンが1点を先制した。39分には再び、リバコビッチと1対1となったアルヴァレスがシュートを決め、前半で2点をリードした。
後半24分には、ドリブルで長い距離を攻め上がったメッシからのパスを受けたアルヴァレスが3点目を決めた。
アルゼンチンはボール保有率40%、シュート数9本の展開から効果的に3点を奪う試合運びでクロアチアを圧倒。準優勝した14年ブラジル大会以来の決勝進出を決めた。ブラジル代表は準々決勝でクロアチア相手に21本のシュートを放ったが1点で終わっていた。
アルゼンチン国民は決勝進出に歓喜し、首都ブエノスアイレスの名所7月9日大通りを埋め尽くした。決勝はブラジリア時間の18日正午に行われる。
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13日のサッカーW杯の準決勝でアルゼンチンがクロアチアに圧勝したことで、ブラジルのサッカーファンの間でセレソンの準々決勝のクロアチア戦での敗退が蒸し返されている。有名ネット・インフルエンサーのフェリペ・ネットは「こんな相手にセレソンは負けたわけ?」と呆れ、サッカー・ジャーナリストのミルトン・ネーヴェスは「平均的なチームとの戦い方を、アルゼンチンから学んでほしい」とチッチ監督を皮肉り、フォーリャ紙も「アルゼンチンは精神面で強かった」と、セレソンと比較して褒めた。相手が前回大会準優勝国ということはブラジル国民には通用しないようだ。