街角ちょっと見=楠野友繁さん「あんた変わってないね」

楠野友繁さんと娘のユリカさん

 ヴァルゼン・グランデ・パウリスタ文化体育協会創立90周年式典の会場には、同地在住の画家・楠野友繁さん(87、北海道出身)の姿もあった。楠野さんは1960年に来伯し、リオ近代美術館「Opinião 65」やアルマンド・アルバレス・ペンテアド財団(Faap)「Propostas 65」などの美術評論活動に参加。FaapやUSPで教鞭をとるなど、ブラジル社会での活躍が目立つ画家として知られている。
 記者の姿を見るなり「あんた全然変わってないね」と感心した様子。失礼ながら10数年ぶりだったこともあり、最初は名前を思い出せず「楠野さんですか?」と確認すると、「そうだよ」とニッコリ。
 楠野さんの娘ユリカさん(41、2世)も婦人部を手伝っているという。彼女自身も子供時代に同地日本語学校に数年通った経験があり、孫のイヴァナさんも現在、同地日本文化学校に10年ほど通っている。
 ユリカさんは「90周年を迎えて誇らしい気持ち。100周年の頃にはきっと、もっと多くの人が集まるような団体になっていると思うわ」と期待に胸を膨らませていた。(深)

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