元移住者で外務省に入省し、在ベレン日本国総領事を務めた須山章(すやまあきら)さんが昨年4月5日に、東京の病院で亡くなっていたことが、読者からの連絡で分かった。享年88歳。
須山さんは1932年12月に静岡県で生まれ、東京外国語大学ポルトガル語学科を卒業後、1958年にブラジルへ移住。当初はサンパウロ市リベルダーデ広場にある日系銀行に勤めた。翌年から在サンパウロ総領事館文化班の現地職員となった。
ポルトガル語力などが認められ、東京での外務省採用試験に合格。1965年頃には領事として在サンパウロ総領事館に赴任し、その後、在リオ総領事館勤務を経て、最後は在ベレン総領事を勤め上げて退職し、東京で暮らしていた。