藤間流日本舞踊学校(江口桂(かつら)校長)主催の「第60回新春踊り初めの会」が、来年1月8日午前10時30分からサンパウロ市リベルダーデ区の文協ビル2階貴賓室(Rua Sao Joaquim, 381)で開催される。同会では名取をはじめ、約30人の門下生が42演目を披露する。
踊り初めはコロナ禍の影響により、2020年1月以来、3年ぶりの開催となる。今回で60回目の節目を迎え、今は亡き藤間芳之丞(よしのじょう)師匠の生誕89周年を記念して行われる。また、今回初めて、一般を対象にした日本舞踊のワークショップも当日、名取と門下生たちの踊りの後に実施される。
コロナ禍で中断していた踊りの稽古は昨年7月頃から再開。名取の芳誠(よしせい)さん、芳琴(よしこと)さん、サンパウロ市とパラナ州で活動する田畑弘美さんの指導により、それぞれの生徒たちが曜日を変えて行ってきた。
芳琴さんは「コロナ禍でどうなるかと思っていましたが、ようやく暗闇を抜けたので、皆で張り切って踊りたいです」と意気込みを表す。
最古参の名取である芳誠さんは「お師匠さん(芳之丞さん)が(2014年8月に80歳で)亡くなった時、皆で力を合わせて藤間流を盛り上げていくと誓いました。お師匠さんがいつも天国から見ておられます。今もその気持ちを忘れないように頑張っていきたい」と思いを語っていた。
なお、当日の入場は無料だが、整理券が会場の受付で配布される。また、日本舞踊のワークショップ体験希望者(年齢・性別不問、私服でOK)は事前の申し込みが必要。希望者は秀島幸枝(さちえ)さん(ワッツアップ11・99268・9594)まで連絡のこと。