20日朝、サンタカタリーナ州北部海岸で大規模火災が発生し、国道101号線が通行不能となったと同日付現地サイトが報じた。
火災が起きたのは国道101号線沿いにある、化学薬品なども扱う運輸会社で、周辺のペーニャ市とナヴェガンテ市では広い範囲が黒煙に覆われた。
消防が通報を受けたのは午前8時過ぎで、危険物質を扱っている会社との情報もあったため、水を使った消火活動は行えないと判断して、消防車5台を派遣。後方支援用のタンク車も派遣された。火災による犠牲者は出ていないという。
消防によると、燃えた製品はプールの処理に使用される次亜塩素酸カルシウムと見られ、現場には約1トンの製品があったが、通報を受けた時は製品名は告げられていなかったため、午前10時現在も出火原因がつかめないまま、近隣住民には現場に近づかないようにとの指示だけが出ていたという。
消防はその後、有害な科学物質の専門家も派遣。次亜塩素酸カルシウム自体は有毒ではないが、現場にはポリエチレンプラスチックや工業生産用の原材料などの可燃性物質があり、有毒な煙が発生していると警告した。
また、現場付近は激しい噴煙のために視界が遮られ、車両の安全な走行を妨げていたため、国道101号線は両方向とも通行禁止措置がとられた。
火災は大規模と分類されたが、危険物質の爆発などは起きておらず、通常の火災に分類された。火災が起きた建物は全焼したが、現場付近は15時現在も火が残り、かなりの高温で、同じ敷地内にある建物への延焼を防ぐための措置などが続けられている。