36年ぶりのサッカーW杯に沸くアルゼンチンだが、中にはブラジル国旗を燃やすなどの蛮行や、パレード中のアルゼンチン代表の車に高架橋から飛び乗ろうとして落ちたり、暴力沙汰で14人が逮捕されるなど、度を超えた反応も報じられている。20、21日付現地紙、サイトが報じている。
首都ブエノスアイレスでのアルゼンチン代表の優勝パレードは20日午前中に行われた。このとき、アルゼンチン代表は屋根付きのバスに乗って市内を移動していたが、その際、アルゼンチン代表のバスに飛び乗ろうとして、ファン2人が高架橋からバスに向かって飛んだ。うち一人はうまく乗れたかに見えたがバスの横に、もうひとりは乗り損ねてバスの後方の道路に転落。この模様は動画で広く拡散された。
また、市のシンボルである塔「オベリスコ」に侵入して頂上まで登ろうとした人たちが続出。それを止めた警察と市民の間で乱闘が起き、14人が逮捕、21人が負傷する事態となった。
さらに市内の書店「リブレリアス・レヴァージェ」に掲揚されていたブラジル国旗を奪い取り、燃やす人たちも現れた。
この模様を映した動画はブラジル国内でも拡散され、「せっかくアルゼンチンを応援したのに、もう2度と応援しない」と憤る人たちと「サッカーのライバル意識とはこういうもの」と寛容な人の両方の反応が見られた。