【22日の市況】イボベスパ指数は不安定なセッションを経て0.11%上昇、ドルは0.33%下落

(※市況記事の無料公開は4日後からに変更されました)

 中国のゼロ・コビット政策の制限緩和と景気刺激策の発表により輸出企業の株価が上昇した。  Ibovespaは木曜日(22)、ボラティリティが顕著なセッションの後、0.11%増の107,551ポイントで終了した。ブラジル証券取引所の主要なインデックスは、主に銀行や様々なコモディティ関連の銘柄の動きによりプラスで終了、米国で見られる下落の動きから独立した形になった。
 マーフリグ(MRFG3)の普通株は6.74%上昇し、指数の上昇率上位に入り、JBS(JBSS3)の3.21%がそれに続いた。ペトロブラスの優先株と普通株([asset=PETR3;[asset=PETR4])はそれぞれ1.13%、1.78%上昇した。CSNミネラソン(CMIN3)の普通株は、最終的に1.52%上昇した。
 輸出企業の株価は、感染症増加への警戒感はあるものの、ゼロ・コビッド政策による制限を緩和している中国からのニュースを主に反映している。また、本日、アジアの巨大企業の国営メディアは、「2023年初めに経済を支える政策措置を実施し、成長率の改善を目指す」と発表した。
 ブラジル国内では、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ(PT)率いる次期政権から新たな閣僚が発表されたものの、専門家によれば、この日は生ぬるい雰囲気に包まれたとのことだ。新政権の閣僚発表、正式な予算編成、そして移行PEC承認などのニュースは、もう織り込み済みでそれほど多くの影響を与えないと見られている。だから今日は、国内的な大きなニュースがないまま一日が終わった。
 外国以外の動きで指摘できるのは、もっぱら国内の政治的なシナリオだ。大臣の発表があったにもかかわらず、あまりニュースの価値がなかった。すべてが想定内であり、Ibovespaに織り込まれている。ある意味、市場を喜ばせることができなかった。無名が目立つ傾向があり、非常に政治的な人選で、その分野に詳しい専門家を選んでいないと否定的に受け取られることがほとんどだ。
 ルーラは本日、副大統領のジェラルド・アルキミンを開発・産業・商業相に、またカミロ・サンタナ、アレクサンドル・パジーリャ、ウェリントン・ディアスといった人物を他の大臣に任命することを承認した。
 ニューヨークでは、ダウ平均が1.04%、S&P500が1.44%、ナスダックが2.18%それぞれ下落した。向こうでは、第 3 四半期の国内総生産(GDP)が 3.2%となり、コンセンサスで予想されていた 2.9%を上回ったため、投資家はネガティブに受け止めた。
 GDPが予想を上回る強さを示したことで、投資家はFRBがより制限的な金融政策を実施せざるを得ないという理解に立ち戻ったと言われている。
 2 年物国債は 6.1 ポイント上昇の 4.276%、10 年物国債は 2.8 ポイント上昇の 3.686% となり、イールドカーブが上昇した。
 ドルは他の先進国通貨に対して強さを増し、DXYは104.38ポイント、0.20%上昇した。
 しかし、新興国通貨に対しては、コモディティ市況の上昇を主な要因として、ドルの強さは失われた。対レアルでは0.33%の下落で、買いは5.185レアル、売りは5.186レアルで取引された。
 ブラジルのイールドカーブもアメリカとは逆向きに推移した。2024年のDIは12ベーシスポイント減の13.63%、2025年は25ポイント減の13%であった。2027年契約は12.91%(19ポイント減)、2029年契約は12.92%(16ポイント減)であった。2031年のDIも12.9%と16ポイント減少した。

 

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