フラヴィオ・ジノ次期法相(ブラジル社会党・PSB)は21日、前日発表したばかりの連邦道路警察(PRF)の次期長官予定者を撤回し、アントニオ・フェルナンド・オリヴェイラ氏を指名しなおした。21、22日付現地紙、サイトが報じている。
ジノ氏は20日にPRF次期長官として、エスピリトサント州政府で管理と透明性局長を務めていたエジマール・カマタ氏を指名したが、それがすぐに物議を醸した。
それは、カマタ氏が熱心なラヴァ・ジャット作戦支持者で、パラナ州連邦検察主任だったデルタン・ダラグノル氏や、パラナ州連邦地裁で同作戦担当判事だったセルジオ・モロ氏のファンを公言。同作戦でルーラ次期大統領(労働者党・PT)が有罪、服役となった際も、判決を支持する言動を行っていた。
その事実が報道されると、ネット上でルーラ氏の支持者たちから強い反対の声が上がった。とりわけ、PRFは20日付で解任されたシルヴィネイ・ヴァスケス前長官が、大統領選の際にボルソナロ氏支持を公言し、大統領選決選投票当日も選挙高裁の禁止命令を無視し、ルーラ氏の支持者の多い地域を狙ってて取締を敢行するなど問題となっていただけに、神経質になる人が多かった。
代わりに指名されたオリヴェイラ氏はネット上でキューバの元国家評議会議長のフィデル・カストロ氏の信奉者であることを表明している。