北海道、青森、秋田、岩手、宮城、福島、山形の在伯7県人会による「第3回東北北海道まつり」が11月27日、サンパウロ市ビラ・マリアナ区の北海道文化福祉協会会館にて開催され、約700人が来場した。
同祭では、若手民謡グループ「民」による各県の民謡や和大鼓グループ「一魂」の演奏などが披露された。各県の郷土料理も販売され、屋台前にはそれぞれ長蛇の列が出来た。
岩手県人会は制限時間3分間のわんこそば早食い大会を実施。会場に「じゃんじゃん、どんどん」との掛け声や挑戦者への熱い声援が響いた。優勝者は67杯を平らげた大会初出場のグラウコさん。「わんこそばでお腹がいっぱい。次回は事前にあまり食べないで参加するようにします」と優勝を喜んだ。
祭りの締めくくりとして、会場全体を使って炭坑節の盆踊りを踊った。
家族と来場したマリオ・マルヤマさん(79歳、2世)は「演奏も料理も何もかもがよかった」と祭りを満喫した様子だった。
パラナ州マリンガ市在住の永野秀男さん(74歳、静岡県)は「日系社会で日本文化が継承、普及されていることが嬉しい。そして形を変えながらも、ブラジルに溶け込んでいく様子を見るのもまた楽しいし、嬉しい」と語った。
山形県人会の佐藤マリオ会長は「コロナ禍後初のイベントだったので、無事開催できるかとても心配していました。多くの人がお越しくださって心から嬉しいです。若い世代の人達も民謡に合わせて手拍子をうったりして、本当に祭りらしい賑やかなものになりました」と喜びを語った。