【26日の市況】Ibovespa(IBOV)は今週に悪いスタートを切る、なぜ株式は落ちたのか?

(※本紙の今年の業務は26日付でおしまい。27日から1日まで本紙は休刊となるため、市況記事はありません)

 Ibovespa(IBOV)は、下落で今年最後の週の最初の取引セッションを下げて終了した。26日(月)、ブラジル証券取引所の指標となる株価指数は、速報値で0.68%下落の108,947.92ポイントとなり、先週6%以上上昇した後の調整の動きを反映している。
 外国ではクリスマスの長期休暇のため、ウォール街を含むほとんどの市場が休場となり、流動性の低いセッションとなったが、これは今後数日間に渡って続くものと思われる。
 今年最後の週、ブラジル証券取引所はここ数週間の平均を大きく下回る取引量で運営されると見られており、これは流動性の低さを示していると市場関係者は考えている。
 コロナ感染に対する激しい規制が緩和され、中国経済からは石油や鉄鉱石の相場を引き上げる恩恵を受けることができるとの見通しが続く。それに従い、月曜日、中国の鉄鉱石価格の回復に伴い、CSN(CSNA3)とヴァーレ(VALE3)の株価はそれぞれ2.23%と1.1%上昇した。 
 マイナス面では、ペトロブラス(PETR3;PETR4)が0.42%(普通)、0.32%(優先)と後退し、金曜日に強く上昇した後の調整局面となった。過去7回の取引で20%近く株価が上昇しているので、この調整を迎えたとの指摘がある。
 銀行セクターは今日、安値に直面したが、おそらく先週の強い高値の後の利益確定の動きだろうと言われている。イタウ(ITUB4)の株価は1.95%下落した。ブラデスコ(BBDC4)は2.31%下落し、サンタンデール(SANB11)は1.55%の下落を示した。バンコ・ド・ブラジル(BBAS3)は0.17%の微減でこの日を終えた。

政治にかかわる動き

 市場は27日に行われる予定の、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ次期大統領による残りの大臣の発表を期待している。ルーラはすでに全37人のうち21人の閣僚を指名している。
 何度かの交渉の末、上院議員で大統領候補だったシモーネ・テベチが企画省を手に入れるかもしれないとの話が出ている。それには、いくつかの条件が付いている。
 テベチは、月曜日に党の仲間に対して、この職務を引き受けるてもいいと意思表示したと報じられている。しかし、彼女は同時に、ブラジル銀行やカイシャ・エコノミカ・フェデラルなどの公的銀行が彼女の管理下にある場合にのみ、この役職を受け入れるという条件を出したと言われる。
 これと並行して、次期財務大臣のFernando Haddad氏の経済チームの構成に関する新たな発表にも市場は注目している。
 月曜日、中央銀行から新しいフォーカスレポートが発表され、2023年のセリック金利の予想が引き上げられたことが明らかになった。エコノミストは、基本金利が前週の11.75%という予想に対し、12%で終了すると予想している。
 今週は、11月の労働省発表のCagedデータと12月の一般物価指数-市場(IGP-M)が発表される予定だ。

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