ブラジル日報読者の皆様、新年あけましておめでとうございます。旧年中はブラジル日本文化福祉協会に対し、温かいご理解とご協力を賜りましたこと、心よりお礼申し上げます。
昨年は、世界中を恐怖と混乱に陥れた新型コロナウィルス感染症も徐々に落ち着きを見せ、ここブラジルではマスクの着用義務も解除されるまでになりました。
弊会では3年ぶりに移民祭における重要な恒例行事である「開拓先亡者追悼大法要」および「白寿者表彰式」、「コロニア芸能祭」を文協大講堂で対面にて挙行しました。
そのほか、文協国士舘公園にて第25回文協桜まつりを開催、また文協地方理事らが一堂に会する理事会も同じく3年ぶりに行うなど、来場者のこぼれる笑顔や、懐かしい仲間たちの豊かな表情を目にしながらの活動の再開に、喜びを噛み締めた一年間でございました。
あわせて、ブラジル日本移民史料館および日本館の改修・近代化工事も完了し、連日多くの来場者でにぎわうなど好評を博しました。これも全て、変わらずにご支援、ご協力下さいました皆様方と、コロナ禍において各日系団体の活動が停止状態に置かれ、運営と事業継続が困難に陥るなか頂いた日本政府外務省および国際協力機構JICAによる日系社会への支援のお陰でありますことを、この場をお借り致しまして改めて感謝申し上げます。
また、昨年7月にはペルーにおいて開催されたラテンアメリカ日系社会代表者会議への出席、11月には、約20日間の日程で訪日するなど、ようやく国外の関連団体との対面交流も再開された年でありました。
なお訪日においては、日本当局をはじめ、JICA、海外日系人協会、日本ブラジル中央協会等を訪問したほか、在日ブラジル大使館、在東京および在浜松、在名古屋のブラジル総領事館などへの訪問も行い、ブラジル日系社会に対する日ごろの御高配への感謝の意を表すと共に、今後更なる日伯友好関係強化に向けての相互協力を申し合わせました。
さて、本年は、十二支で言えば卯(うさぎ)年にあたります。ここブラジルにおいては、未だCOVIDの影響下ではありますが、なんとか「跳躍」を象徴するうさぎにちなんで経済が上向き、福祉や教育制度の充実、国際関係の安定と発展がなされることを期待しております。
弊会におきましても、国内外の関係各所との連携を更に密にするとともに、将来の日系社会を担う若い指導者の育成に注力し、持続可能性の達成を目指した新しい行動とその可能性を追求する一年となるべく尽力して参る所存でございます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
最後になりましたが、ブラジル日報読者のみなさまのご健勝と益々のご発展を心よりお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。