国際協力機構(JICA)が、ダンスや日本のアニメに興味を持つブラジルの青少年にアニソンダンスの普及を行う指導者(JICA海外協力隊員)を募集している。応募締め切りは1月12日正午(日本時間)まで。
同募集事業は、JICAが国際交流基金サンパウロ日本文化センターやブラジル日本文化福祉協会と提携して、アニソンダンス文化のさらなる海外普及と、それを通した日本文化の浸透や青少年の健全育成を目的に実施される。アニソンダンスのパイオニアとして日本で活躍中のダンスチーム「リアルアキバボーイズ」とも連携する。
アニソンダンスとは、アニメの主題歌に合わせて踊るフリースタイルダンスを指す。リアルアキバボーイズは、2007年にオタクなブレイクダンサー達が秋葉原のオフ会で意気投合したことから結成された。昨年9月にはユーチューブの同チャンネル登録者数が50万人を突破するなど注目が集まっている。
ブラジルでは現在、若者を中心にストリートダンスが人気で、都市部ではK―POPダンスも流行。ダンス講座やワークショップが日々開催されている。
漫画やアニメ、アニメソング、コスプレに関するイベントは、既に各地で開催され、盛況を博している状況であり、アニソンダンスを通じて、ブラジルのダンス分野においても日本のポップカルチャーの浸透を図る。また、これまでダンス活動機会に恵まれなかった青少年への機会提供となることで、心身の健全な発展にも貢献したい考えだ。
指導者隊員の活動内容は「サンパウロ市内の総合文化施設で実施されるダンス講座補助(週1、2回程度)」「ブラジル全土で開催される日本祭りの巡回。また、そこで開催されるダンス公演やワークショップ、運営補助、広報活動への参加(7~9月中心)」「サンパウロ市内のイベント施設で実施されるダンス公演やワークショップ、・運営補助、広報活動への参加(不定期)」などが予定されている。
採用者は7月~2024年6月までの11カ月間ブラジルに派遣される。事業要請詳細はJICAサイト(https://www.jocv-info.jica.go.jp/short/sjva/index.php?m=Info&yID=Na30922101)まで。