2、3日に行われた「サッカーの王様」ペレの通夜と葬儀に歴代のブラジル代表(セレソン)の名選手たちがほとんど参加しなかったことに批判の声があがっている。3、4日付現地紙、サイトが報じている。
ペレの通夜、葬儀は国内外で大きく報じられたが、その最中、ブラジルの有名サッカー選手の参加が少なかったことに多くのブラジル国民が驚いている。
通夜に参加した著名な元選手は、クロドアルド(1970年W杯代表)、カレッカ(1986、1990年)など、ペレが所属したサントスにゆかりのある選手がほとんどで、現役選手でもサントスの選手たちが目立っていた。
特に、ペレとは世代が異なる1994年、2002年のW杯優勝チームから出席したのは、94年にボランチのレギュラーだったマウロ・シルヴァただ一人だった。
選手、元選手たちの欠席の理由は詳しく語られず、ペレのサントスでの後輩の1人のネイマールは父親を代理として送り、所属のPSGから出席を禁じられたと弁明したが、実際には通夜の日にパーティで歌を歌っていたことも判明。94年W杯での優勝の立役者のロマーリオは2日にショッピングセンターで買い物をしていた姿が報じられた。セレソン監督だったチッチ氏らの姿もなかった。
この現状にサッカー関係者や国民からは批判の声があがった。その批判はとりわけ、昨年のW杯期間中に「ブラジル人は他の国よりブラジルの名選手を尊敬しない」と発言して話題を呼んだばかりだったカカーに集中。カーザグランデやネットといったサッカー解説者らは、「ああいう発言をしておいて自分が非礼を行うとは」と嘆いた。