バストスで賑やかに新年祝賀会=門松や鏡餅、「1月1日」の歌で

主催者の皆さん

 サンパウロ州西部のバストス日系文化体育協会とバストス中央区親睦会は1日、恒例の新年祝賀会を同文協会館にて開催した。新年祝賀会は、会館入り口に門松や鏡餅を飾るなど新年を日本式に楽しく迎えるとともに、会員の親睦を図るために開催されている伝統行事だ。
 当日は保健所が指導する全ての項目が厳密に守られ、マスクをつけて集まった約300人は適度な距離を保ちながら、久しぶりの仲間との再会に喜びの表情を浮かべていた。
 式典の冒頭で日伯両国歌を斉唱、バストス発展の為に貢献した先没者に1分間の黙祷を捧げた。挨拶に立った吉田和生(かずお)クラウジオ同文協会長は、新年祝賀会の重要性と文化の継承保存における若者の役割について述べ、パンデミックは困難な状況をもたらしたが、高齢者への気遣いや配慮が深まるなど、一人一人の今後の生活に応用できる衛生上の教訓も残したと語った。
 親睦会の木村豊会長は、世界平和や団体の存在の重要性を強調し、新年の豊穣を祈った。
 同文協の海老沢孝治(たかはる)副会長は、一世高齢者に配慮して日本語で挨拶と参加者への謝を述べると、2023年は卯年であり、今年1年が卯に象徴される穏やかで社交的な1年になることを祈念した。

 その後、カラオケ、和太鼓、日本舞踊などのアトラクションが披露され、最後に唱歌「1月1日」を全員で合唱して楽しく年明けを祝った。
 イベントの最後には、5キロのお米が抽選でプレゼントされた。米は繁栄と豊かさの象徴であり、2団体の願いが込められている。(記事協力=富丸日天(とみまるにってん)さん、斉藤セシリアさん)

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