新政権が発信する修正シグナルは、2回にわたる下落の後、財政問題拡大の懸念を静めた。Ibovespaは今週木曜日(5日)、107,641ポイントで2.19%上昇し、今年最初の2取引セッションで約5%下落した後、2セッション目の大幅上昇で取引を終えた。しかし、週足ではまだ約1.91%の下落のまま。セッションでは、ブラジル証券取引所の主要な指数は国内のニュースの恩恵を受け、米国で見られたものに反して上がった。
ニューヨークでは、アメリカのマクロ経済データの発表後、ダウ平均が1.02%、S&P500が1.16%、ナスダックが1.47%それぞれ下落した。米国株式市場は、雇用統計の前哨戦とされるADP雇用統計に大きく反応した。アナリストが予想した15万3000人の雇用創出に対して、23万5000人の雇用創出と、予想をはるかに上回る強い結果となった。
専門家によると、昨日発表されたFOMC(連邦公開市場委員会)の議事録で、米金融当局が依然として高インフレの非対称リスクを見ていることが示された直後に、この発表があったことで恐怖感はさらに強まったという。
このように、本日のデータは、明日の朝発表される公式の雇用統計の前に、投資家のリスク回避姿勢を強めるものだ。これは、昨日のFOMC議事録で、委員会が依然としてインフレに対する非対称的なリスクを見ており、インフレが高止まりする可能性が大きく、今後数カ月の間に連邦準備制度による金利上昇がさらに大きくなる可能性が高まったと見られている。
これに伴い、米国債の金利も短期債を中心に上昇し、2 年物は 6.2bp 増の 4.447%、5 年物は 2.8bp 増の 3.903% で取引を終えた。
ドルは世界的に強さを増し、先進国の他の通貨に対する強さを示す指数であるDXYは0.88%上昇し105.17ポイントとなった。一方、レアルに対しては、売り買いともに1.85%下落し、5.352レアルとなった。
ブラジルのイールドカーブも逆行し、一斉に後退した。2024年のDIは5bp低下の13.70%、2025年のDIは8bp低下の13.13%で終了した。2027年のDIは13.07%と15.5ポイント減少した。2029年の契約は13.10%で、14ポイントを切った。最後に、2031年のDIは、15ポイント少ない13.09%で終了した。
Ibovespaをはじめとするブラジルの銘柄は、現地の政治ニュースに大きく呼応した。まず、最近の国内銘柄の下落は、ほぼ100%政治的な雑音が原因であることを考慮する必要がある。証券取引所には多くの割安銘柄があり、この雑音がなければ為替レート(ドル)は5.10レアルに近づく可能性があると見る専門家もいる。国営企業ペトロブラスの次期総裁であるジャン・ポール・プラテスが、価格は国際並みになると述べたように、政府側からも、各省庁側からも、より市場を意識したシグナルが発信されるようになってきた。
これを受け、ペトロブラスの普通株式と優先株式(PETR3;PETR4)は順次、3.24%と3.6%上昇した。
昨日、ルイ・コスタ官房長官が「年金改革をすることは議題にない」と発言し、ジャン・ポール・プラテスPB総裁が「石油価格政策に変更はない」と発言するなど、政府は市場が肯定するような発言をして、それまでバラバラだった大臣発言を修正した。
シモーヌ・テベチは本日の計画相の就任演説で、政府の経済チームの他のメンバーとの違いを認めながらも、調和を約束し、予算に「財政的責任」を負うと語った。新大統領のルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ(PT)は、閣僚の発言の統一性を強めるために、「整理整頓ブレーキ」を強化することになりそうだ。
Ibovespaの最高値には、国内市場にリンクしている株式があった。普通銘柄では、アメダス(AMER3)が11%、ロカウェブ(LWSA3)が9.18%上昇した。ゴル(GOLL4)、アズール(AZUL4)の優先株、7.46%、9.38%だった。