県連代表者会議=日本語学習、青年参加の必要性訴え=非日系対象の研修制度創設も

市川会長

 ブラジル日本都道府県県人会連合会(県連、市川利雄会長)は昨年12月15日、12月度代表者会議をサンパウロ市の三重県人会会館にて、コロナ禍後初の対面式で行った。会議では10月17~27日に訪日した市川会長が、日伯国会議員連盟で行った第23回日本祭りについての発表報告会の活動報告などを行った。
 市川会長は日伯国会議員連盟で発表に使用する英語版プレゼン用スライドに、発表当日になって日本語が書き加えられたことから、日本側との意思疎通には、やはり日本語が不可欠であるとし、県人会での日本語学習奨励の必要性を述べた。
 県費留学などで訪日経験を得た青年らの県人会活動への参加不足についても言及し、参加不足は各県人会が彼らの関心を換気する取り組みを行えていない点に原因があると指摘。青年世代の取り込み事業を強化する必要性を訴えた。
 また、市川会長は日伯国会議員連盟で「ブラジルの日系人とは、日本移民の子孫のみならず、日本のことが好きな非日系ブラジル人も含む、約700万人のことである」と話したとも述べ、今後は非日系人を対象とした研修制度の創設についても取り組むべきだと語った。
 高良律正第24回県連日本祭り実行委員長からは、同祭の準備状況報告が行われ、出席者らで前回からの改善点議論を行った。高良実行委員長は「谷口前実行委員長や市川会長から学んだことを活かして日本祭りを成功させたいと思います」と意気込みを語った。
 11月度会計報告では3万8347・35レアルの黒字が報告され、「第23回県連日本祭り」の最終会計発表では8万9430・46レアルの黒字が報告された。
 旅行会社「グローバルツーリズモ」の矢野ジュリー氏から3月実施予定の「第53回移民のふるさと巡り」の旅程概要が発表された。「第53回移民のふるさと巡り」は4泊5日で南大河州の日系団体や旧跡名所を巡るものになるという。
 2023年に行われる鹿児島県人会創立110周年記念式典や群馬、茨城、埼玉県人会によるアイス祭りなどへの参加呼びかけが行われた。

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