福島県白河市が主催する第4回芭蕉白河の関俳句賞の入賞作品が昨年12月15日に、同市役所サイトで発表された。海外の部ではブラジルから、特にパラー州やサンパウロ州の作品が目立った。
「一般の部」に687句、「海外の部」に114句、小学生、中学生を対象とした「ジュニアの部」に4158句、総数4959句もの応募があった。
海外の部では「未来」を題材とした作品が募られ、ブラジルを中心に米国、ルーマニアなどから届いたという。海外の部では大賞2人、特選2人、秀逸2人、入選10人だった。
表彰式は14日に同市の白河文化交流館コミネス小ホールで開催される。海外の部に関しては以前と同様、入賞者の賞状と賞品は後日郵送となる。
以下、第4回芭蕉白河の関俳句賞の主な入賞作品。
★海外の部「未来」 鈴木太郎選
【大賞】
未来の子やさしくあれと銀河濃し(パラー州 大槻京子)
【特選】
春の朝未来の命授かりぬ(サンパウロ州 大野宏江)
【秀逸】
四世に農を託して桜咲く(サンパウロ州 廣瀬美智子)
★海外の部「未来」 佐怒賀直美選
【大賞】
ロボットに賭けし青春卒業す(サンパウロ州 井上人栄(ひとえ))
【特選】
太陽の未来信じて耕せる(サンパウロ州 浅海喜世子)
【秀逸】
ランドセルに未来を詰めて入学す(パラー州 伊藤栄子)
【鈴木太郎選入選】
天高し飛び跳ねる子や未来あり(ブラジリア 矢田正江)
補聴器で聴く雷鳴やつなぐ夢(サンパウロ州 富岡絹子)
二人で目指す百歳雲の峰(ペルナンブーコ州 佐藤けいこ)
今を生く未来秋晴夢あふれ(サンパウロ州 石井かず枝)
病める娘に老衰の我夏は行く(サンパウロ州 寺師幸子)
【佐怒賀直美選入選】
三世が村盛り上げて村の春(サンパウロ州 廣瀬美智子)
自己流で占う未来天の川(サンパウロ州 富岡絹子)
宇宙への夢語る孫天の川(サンパウロ州 井上人栄)
移民なる父の夢継ぐ春の星(パラー州 大槻京子)