【既報関連】スイスのダボスでの世界経済フォーラムで18日、国際的なパートナーシップと持続可能な開発に関するパネル討論会が行われ、ハダジ財相がラ米諸国との討論会に参加したと同日付現地サイトが報じた。
ハダジ氏が参加した討論会にはエクアドルのギリェルモ・ラッソ大統領、コスタリカのロドリゴ・シャヴェス大統領、コロンビアのグスターヴォ・ペトロ大統領、ドミニカ共和国のラケル・ペニャ副大統領も参加し、ラ米地区の経済の将来について話し合った。
ハダジ氏はクリーンエネルギーの生産を擁護し、米州大陸は資源輸送における競争上で優位性があると発言。また、世界には米国、欧州、中国という3大経済圏があり、地域経済を統合しない限り、ラ米地区の経済的飛躍は困難と明言。市場統合は同地区の中心課題の一つで、質の高い雇用創出の鍵と述べた。
18日は同相にとっての会議最終日で、討論会の合間を縫って、経済開発協力機構(OECD)の事務総長や多国籍企業の代表者達との会合も行った。ブラジルは以前からOECD加入を望んでおり、今回の会議中も折りに触れ、加入に必要な諸条件に関する評価を訊いたり、伯国は全ての条件をクリアする準備ができていると述べたりしている。
なお、ラ米諸国をはじめとする国際的な協力関係の再構築はルーラ政権の重要課題の一つで、ルーラ大統領は就任当日の1日と翌2日も各国首脳や代表との個別会談を行った。
特に注目されたのは当選直後にも来訪して祝辞を述べたアルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領との会合で、会合直後には、ルーラ氏が23~24日に同国を訪問し、ラ米・カリブ諸国共同体(Celac)会議にも出席することも発表された。
フェルナンデス大統領は2日、「我々は両国民とラ米地区の統合のために同じ方向を目指している。23日は両国関係をより堅固なものとするための会合を持ち、24日はCelacの会合に参加する」とツイート。ルーラ氏もW杯優勝を称賛した後、「最大の隣国であり、ブラジルの最も大切なパートナーの一つのアルゼンチンとの対話と友好関係を再開した」というツイートを流した。ルーラ氏は22日に初の外遊先であるアルゼンチンに旅立つ。