ブラジルゲートボール連合(UCGB、萩尾ジュリオ会長)は15日午前9時、サンパウロ市の宮城県人会館にて第40回定期総会を行った。ブラジル全土の支部から約90人が参加し、2023―24年度の新評議員、執行部、監査役の紹介を行った。会長は引き続き萩尾ジュリオ氏、評議員長は榊原アルベルト氏が務める。
同連合の会員数は2012年から減少傾向にあり、選手の高齢化問題と合わせて長年の解決すべき課題とされてきた。今回の総会で発表された新評議員、執行部には若手メンバーが加えられた。萩尾会長は挨拶で「昨年までの役員のご苦労に感謝します。これまで評議員会や執行部は、会員の皆様の協力によって支えられてきました。引き続き皆様のご支援をよろしくお願い致します」と連合全体が一体となることに期待を寄せた。
2022年度の事業報告と会計報告では、監査役から、昨年度の収入は前年の残高と合わせて120万2135・07レアル、支出は64万2310・00レアルと発表された。2023年度の予算見積もりは、収支ともに53万4300・00レアルとした。
2023年度の事業計画案報告では、5月の第38回全伯ゲートボール大会(パラナ州アシス・シャトーブリアン)と7月の第8回国際芽室杯・ブラジルゲートボール親善大会(サンパウロ州ドラセーナ)が、注目を集める催しになると強調された。
各支部で活躍する5人の役員への功労賞授与、サンパウロ日伯援護協会、希望の家、子供の園など9つの慈善団体に対する第22回慈善ゲートボール大会収益金寄付が行われた。
評議員意見交換では、2014年にゲートボール連合が正式に発足した際、団体名にゲートボール(Gueitebol)とつけた経緯が改めて振り返られた。ポルトガル語での「ゲートボール」の発音は、「ゲー」の部分が男性同性愛者の呼称と近しく、普及の妨げになるとの意見があり、元の英語をポルトガル語読みにした“ガッテボール(Gateball)”と表記することが検討された。しかし、最終的にはオリジナルの呼称を尊重したという。
榊原評議員長は「組織活動は大変なことですが、ブラジルのゲートボールを引き続き活発化させていきましょう」と述べ、総会を締めくくった。
【2023年度の事業計画】
▼1月=14日評議委員会、15日第40回定期総会▼2月=25日全伯支部長会議▼3月=26日第37回全伯高齢者ゲートボール大会▼4月=2日全伯審判講習会▼5月=6日第36回熟連ゲートボールふれあい大会、20~21日第38回全伯ゲートボール大会▼6月=4日第20回全伯審判員ゲートボール大会、11日第2回文協ゲートボール統合スポーツ大会▼7月=8~9日第8回国際芽室・ブラジルゲートボール親善大会▼8月=20日第34回ブラジル日本都道府県人会連合会ゲートボール大会▼9月=9~10日第19回南米ゲートボール選手権大会、22日評議委員会▼10月=21日全伯審判講習会研修会▼11月=4~5日第37回全伯女子GB選手権大会及び第27回全伯男子GB選手権大会、19日第23回慈善ゲートボール大会▼12月~2~3日第23回全伯選抜GB選手権大会。